むっくん♪のパパ
Photos by Akiyoshi
今日のこの子は、ムギマキの成長オスです。
そう、ムギマキのむっくん♪があこがれる、むっくんのパパです。
頭と背中が立派に真っ黒、胸とお腹が濃いオレンジで、鮮やかな色合いです。
オスの個体が、こんな立派な色合いになるのに5年くらいかかると言われています。
一方、淡い色合いの子は、ムギマキの女の子。
あ、むっくん♪のママかもしれませんが…、
メスの年齢は、わかりません(^_^;)
鳥の多くは、同じ種とは思えないほど、オスとメスで色合いが違います。
また、幼鳥と成鳥でも、そして、成鳥の中でも違ってきたりするので、ややこしいです。
詳しい図鑑は、写真でこんな違いを示してくれますが、そんな図鑑、稀です。笑
やっぱり、実際フィールドに出て、いろんな鳥を観察してみて、場数を踏まないとわかりません。
百聞は一見にしかず、ですね(^^)
ヨタカの星
Photos by Akiyoshi
「よだかは、実にみにくい鳥です。
顔は、ところどころ、味噌(みそ)をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。
足は、まるでよぼよぼで、一間(いっけん)とも歩けません。」
http://reception.aozora.gr.jp/aozora/cards/000081/files/473.html
宮沢賢治の「よだかの星」では、みにくいといってみんなにいじめられる、かわいそうな鳥さん(T_T)
でも、バーダーには大人気。
大阪城公園には毎年4月か5月に来てくれます。
木の枝にじっととまってたら、この通り、枝と同化してるのでなかなか見つけらません。
翼を広げると特徴的な白い模様が見えるので、熟練バーダーは、カラスに追いかけられて飛んだときに目ざとく見つけます。
ヨタカは基本的に夜行性。
昼間とまってるときはたいてい寝てる。目は閉じてることが多い。
でも、ある時、奇跡的に目を開けた!!
こんな大きくて漆黒の目を持ってたなんて、この時初めて知った。
美しく潤んだ真っ黒な瞳。
この目はまるで宇宙。
たくさんの星が映る宇宙。
だから、ヨタカは星になったんだ。
目を見れば、心がわかる。
心が清らかな鳥さん
頑張って繁殖地まで渡っていってね〜!
ヨタカちゃん!
読むたびに泣けてきます。
http://reception.aozora.gr.jp/aozora/cards/000081/files/473.html
ヤマガラのやまちゃん♪
こんにちは。ぼく、「ヤマガラ」のやまちゃん♪
あ、にんげんのおねえさんが、手のひらにピーナツもってるぞ。
お姉ちゃん、そのピーナツ、はやくぼくにちょうだいな〜。
お腹すいた、お腹すいた!ニーニーニー♪
雪をつっついて食べてみたけど、冷たいだけだ。
やっぱりピーナツがたべたいよー!ニーニーニー♪
にんげんが持ってきてくれるピーナツっておいしいね〜
ヒマワリのタネより、ずっ〜たおいしいや。皮むかなくていいから食べるのも楽チン!
ぼくピーナツ大好き!ニーニーニー♪
…なーんて、話しかけてくるような、ひょうきん顏のやまちゃん♪
ヤマガラは、林や木の多い街中の公園に1年中住んでる日本の野鳥。
自然界の餌が少なくなる冬の金剛山では、ハイキングにくる人が持ってくるピーナツやヒマワリの種を目当てに
「ニーニーニー」と鳴きながら寄ってきます(^^)
ピーナツやヒマワリの種のせた手を伸ばしてじっとしていると、手のひらの端に、ちょん、ととまって、サッとピーナツをくわえてブーンと飛んでいきます。
明らかにヒマワリよりピーナツの方が人気!
そして、とっても好奇心旺盛!
望遠レンズの先に ちょこん、ととまってレンズを覗きこんだりする姿は、
「ぼくのご飯、ここにもあるかな〜?」って言ってるみたい。
なんとも愛くるしい、ひょうきん顏のやまちゃん♪
冬の金剛山は、野鳥達が人間を頼りに寄ってきてくれる、鳥好きにはとっても嬉しいところ。
また行きたいな〜。ニーニーニー♪
ちっちゃなエナガ
今日の鳥は、エナガ(雌雄不明)。
しっぽが長いので、柄が長い柄杓に例えられたのが名前の由来。
一年中日本に住んで、繁殖も越冬も日本。いわゆる、留鳥。
全国の公園や森林にいます。
全長14センチのうち、尻尾が7センチもあるので、身体の大きさはたった7センチ!
ちっちゃな小鳥さんなのです。
黒に少しだけふんわりした色合いのピンクの毛が混ざり、オシャレさんです。
喉元から胸〜お腹にかけてのふわっふわな羽毛が、とにかく気持ち良さそうです〜
チュルリ、チュルリ、という独特の鳴き声で、群れて行動し、冬には他のカラ類(シジュウカラ、コゲラ、メジロ)と混群で行動します。
樹皮の間の小さなアブラムシのようなものを食ベるために、枝から枝へと飛び回ります。
とにかくすばしっこくて、動きが速いので撮影は至難の技!
手持ちサンヨンで何とか抜けた写真が撮れました!
こちらは、春に撮影した、巣立ちしたばかりのエナガの雛。
巣立ちして1週間程の間、みんなで行動し、雛はこんな風に、むぎゅむぎゅにくっついて並ぶので、エナガ団子、と言われています。
親鳥が餌を運んできたら大きな口を開けてピーピーと鳴いて、餌をねだります。
大阪城公園では、この2年ほど立て続けに、春にエナガ団子が見られていて、バーダーから大人気です(^^)
ムギマキのむっくん♪
こんにちは。
愛想よしのオジロビタキ
今日の鳥は、「オジロビタキ」オス。
この鳥、春夏はシベリアなどで繁殖し、越冬のために、11月~3月頃まで日本で過ごします。
日本で見られるのは、かな~り稀、いわゆる「珍鳥」です。
ここ数年は、毎冬、西日本ではどこかには来てるかな。
オジロビタキが来た!となると、バーダーの間では噂になり、結構な遠方から野鳥カメラマンが集まるほどの人気ぶり。
これらの写真は、今年の3月に、播磨中央公園で撮影したものです。
もう3月だし、北に旅立ってしまったのではないか、とドキドキしながら、大阪からはるばる出かけて行きましたが、まだいてくれてとっても嬉しかったのを覚えてます。
バードウォッチングを始めて15年程になりますが、これまでに、オス3個体、メス1個体に会えました。
合計4個体に会って思ったのは、このオジロビタキという鳥は、珍鳥だけどとても初心者バーダー向き!
日本のどこかに来てくれたら冬中同じところにいてくれる!しかも直径10メートルくらいの範囲を縄張りとしてるので見つけやすい。
枝に止まってる時は、小さく羽をパタパタさせ、尻尾を上下に振りながら、小さな声で
「クックッ、グッグッ、プチュプチュッ」
と鳴いてくれる。
その仕草も可愛く、自分の居場所をまるで教えてくれてるかのよう。
喉のオレンジとともに、しっぽの下側の白い羽をチャームポイント。まんまるで真っ白なおなかのふわふわが触りたくなるかわいさです。